私を愛して【完】





明日からコイツは大学にいない?



ふざけんなよ、まだ玉城未来を落とせてねぇよ。



勝手に辞めてんじゃねぇよ。



そう思ったら体が勝手に動いていて玉城未来を壁に追い詰めていた。



俺をその瞳にいつして、何を動揺しているのか瞳が揺れてて、頬をほんのり赤く染めたその顔は初めて見る顔だった。



その表情にゴクリと唾を飲み、欲情していた。



この俺がいとも簡単に欲情し、女に魅入るなんてあり得ないことだ。



けど実際俺は女の色気に負けていた。



それを表に出さないよう必死に抑え、何故大学を辞めるのかを問うが未来は浴場のない声で「言う必要ない」「知ってどうする」「帰りたい」と吐いて…そんな風に言われたのは初めてだから頭を鈍器で殴られたようにガンガンと痛くなった。



壁に付いた手をゆっくり離してやると未来はそこから逃げ出した。



そんなに俺が嫌いかよ。




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