私を愛して【完】

婚約者





文人side




今日も未来が俺を起こしに部屋にやってくる。


未来が起こしに来ると分かっていて、足音をはっきり聞き取れるということは俺が起きているという証と言える。



「文人さん」とソプラノの声が俺を起こしに来ると俺は未来の腕を引いてベッドの中へと引きずり込む。


きゃあ、と小さな声を上げた未来の唇を奪い貪るように熱く深くキスをする。


未来はもうキスやセックスを嫌がることはせず、むしろ息を乱し流石感度がいいというのか、厭らしく誘っているような表情をする。





「朝から物欲しそうな顔だな」





とクツクツ笑って言えば「そんなことはっ…」と否定する。


今日は散々キスをしたが朝からヤることはせず準備に入った。


いつこのように一緒に朝食を取って未来がドアの前まで見送りをしてくれる。



屋敷を出て愛車に乗り込みキーを挿し、エンジンをかけて会社へと向かう。


今日は昨日より仕事量は多くないだろ、だが今日も厄介な奴が来るんだろうな。




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