私を愛して【完】

カフェの男




あの日から…事あるごとに文人さんのことが頭の中に出てくる。


どうして、と自問自答しても答えは少しだって見いだせない。


あれから1週間、文人さんにも抱かれていなければ雪斗くんにも一度だって抱かれてない。


こんなに日を空けるのは初めてのことで、人の温もりを体が求めてる。


これが、欲求不満なのかな…それとも“どちらか”を求めてる?


あたしが求めてるのは文人さん?雪斗くん?


___…一体誰?




「だから…考えたって答えは出ないのに」




同じことを繰り返してしまうあたしは馬鹿かな。

こうしててもどうしようもないし、ちょっと外に出て気分転換したい。


思い立ったがすぐ行動を起こしたあたしは、加藤さんの力を借りてこっそり屋敷を出ると向かったのはお洒落なカフェ。


カフェラテを注文してそれを受け取ると、テラス席に移動して呼吸を落ち着かせ、気分を落ち着かせていく。


この前から文人さんの手伝いや加藤さんの手伝いで落ち着く暇がなかったからようやくの休息…あたしにも落ち着ける暇ができて助かったけど、やっぱり頭の中に思い浮かべてしまうのは彼。




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