私を愛して【完】

真実





そんな彼らの姿も見えなくなり、気配さえもなくなったところで部屋に残っているのはあたしと文人さん、それに毛利さんという人とカフェで会ったおじ様。



まず一番に解きたい謎は間違いなく、




「あの…貴方は何者なんですか?」




カフェで会ったのおじ様の正体。


問うあたしに隣で驚いたような反応を見せた人がいるけど、それを気にせずあたしはカフェで会ったおじ様だけを見る。


彼だけの言葉を待ち、耳を澄ませ…息を吸い、真実を吐き出す準備が整ったおじ様の一音一音に集中した。




「んー。私と彼を見て、何も気づかないのかな?」


「彼?」



おじ様の言う彼とはどうしてか文人さんのことで、おじ様の言う通り見比べても分からない。


2人の共通点と言えば美しい作りをした顔くらい。


うん…驚くくらい綺麗な同じ顔。



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