私を愛して【完】

本当の愛





愛してる、なんてあたしには勿体ない言葉。


だけどそれを言ってもらえることにこれまでにない、人生で一番の幸せを感じてる。




「未来」




あたしの体が傾いていき、背中に今まで何度も感じてきた柔らかく質のいい感触を感じると、文人さんが耳元であたしの名前を聞いたことのない甘い声で囁いた。



もう、それだけで溶けてしまいそう。


その囁きがあたしの体をすでに刺激する。




「抱いても、いいか…?」




控えめに、そして少し弱めな声であたしに問う文人さんが愛おしい。


ねぇ、あたしの肩に顔を埋めてないでその顔を見せて?顔を上げて?


どんな顔をしているのか、見てみたい。




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