私を愛して【完】

エピローグ





いつだってこの世の中は不条理で、時には不幸で溢れるのかもしれない。


だけど、その中にも条理と言うものがあって、あたしは幸せで溢れるということも知っている。




ううん、“知った”と言うべき。

兎に角不条理で…自分の人生を、売られたことを、生きた人形だったということを心底恨み憎んだけども、それでもその中にも幸せと言うものは確かにあった。



あたしに訪れるのが遅かっただけで、幸せは後からついてきた。



カフェで幸太郎さんに訊かれた「幸せかい?」という質問に、今なら自信を持って答えられる。





「あたしは、とても幸せです」




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