安土桃山時代の終わり頃を舞台にした没落貧乏貴族のお姫様と異国から流れ着いた片目の少女を中心にした、ちょっと不思議でほのぼのゆったりとした小説です。

安土桃山時代の終わり頃が舞台。

没落した貴族の家のお姫様は、海岸に流れ着いた小船を見つける。

そこには朱色の衣を着た小さな異国の女子(おなご)が乗っていた。


お姫様は彼女を家に連れて行き暮らすことに。

言葉のつうじない2人の奇妙な同居生活が始まる。


<登場人物>

あこ

 貴族のお姫様。

 普段は中の君と呼ばれる。

 家は没落しているがプライドは高い。


 海岸に流れ着いた小さな異国の女子(おなご)。

 朱色の衣を着ていたので、あこに朱と呼ばれる。


かさぎ

 あこの家の従者。

 従順で献身的にあこに使える若い男。