君がいないと、僕は歌えない

◆君がいないと、僕は歌えない


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その大雨の日、僕はどうしようもないほどに塞ぎ込んでいた。


母さんが家を出て行って、一か月。


当初は、ショックではあったけど塞ぎ込むことはなかった。


それなのに、どういうわけか今更のように哀しみが心を支配している。






ああ、疲れた。


人に苦しみを悟られないように、愛嬌を振りまくのも。


終始、バカみたいに笑っているのも。


もう、何もかもが嫌になったんだ。









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