できさせちゃった結婚




きっと彼女たちなら、私たちで育てようという勢いで私を支えるだろう。



でもタイミングが悪すぎた。



春に社会人一年生として迎える私たちにそんな余裕があるはずもなく、
仕事か子供かどちらかを選択しなけれならないことになってしまった。




もちろん仕事を優先したい。
でもこの子を堕ろすことなんて出来ない。
そんな葛藤が私の心を荒ませた。




「会社には黙って産むことはできないかな」




とんでもないことまで考えるようになった。
お腹が目立たなければいい。
太ったと誤魔化せば7、8ヶ月まで行ける気がする。
妙な自信まで付いてきた。




とにかく明日、卒業式だ。
学生最後の晴れ舞台に、こんな湿っぽい顔は絶対しないと決めた。



そのまま促されるように眠った。



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