できさせちゃった結婚




やった。私のが選ばれた!
頑張った甲斐があった。
関くんには悪いけど、先を越させてもらう。




「何?須賀の選ばれたの?」




「何でわかったの?」




「にこにこし過ぎ。まぁ次は俺が取るから」





関くんも負けじと気合が入ったみたいなのか、背筋を正して、仕事に取り組んだ。






今日は主任と駅地下にうちのお菓子を置いてもらう交渉と、その下見。後はこれを清書して、おわり。




よし、やるか。







「おい、須賀早く行くぞ、あそこのおっさん遅刻に厳しいんだよ」




「ただいま!」





もう、部署から出る準備をしている主任のあとを追いかけて、
バタバタと走りまわる。




「あまり無理をするな」



「あお……課長、大丈夫です。まだまだこれからなので」





出る途中、葵さんが私の腕を掴んで小声でささやいた。
手に込められた圧力は、彼なりの心配の度合い。
不謹慎だけど、嬉しいからやっぱりつい頑張ってしまう。




「では、主任待ってるので」




「あぁ」





そんな心配をしている葵さんに見送られて、主任の元へ急いだ。




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