できさせちゃった結婚




反省したのか、新人は自席に戻って肩を落としながらパソコンキーを打っていた。



が、ここまでしないとあいつのためにもならないし、俺の仕事が増えるだけで何の進歩にもならない。




「あー呑みてぇ」



「じゃあ、いつものとこで呑もうぜ」




はい、と渡してきたのは注文伝票の書類。
そこに判を押す。




「東堂、こんな忙しい中よく言えるな」



渡してきた伝票に判を押して返す。




「こんなに忙しいから呑んでなきゃやってらんないでしょ」




「まぁな」




主任の東堂とは同期で親友。
こいつだけは仕事においては信頼をおいている。
先に出世した俺にねたむ事無く、ここまで仲良くできているのはこいつのこの人懐っこい性格のせい。




本当に損している。できるのに、後輩のケツを拭くばかりで出世から遠ざかっている。

後輩からの信頼度も厚いが。


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