恋と洋服と甘いキス

【2】いろいろとご用心

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その後、なんだかんだと言い合いをしながら、千春とラーメンを食べた。

お腹がすいて仕方なくて炒飯も頼んだら、千春が「チャーシューになるぞ」と言って笑ってきたけど、無視していた。

もしかして、女子ならばラーメン、焼肉、お好み焼きという選択肢から選ばず「サラダの美味しいお店に行きたいわ」と言うべきだったか。

どうでもいい。わたしは気にせず、ラーメンをすするし炒飯も完食する。

食べ終わったあとはコンビニへ寄って飲み物を買い、千春は当たり前のように家まで送ってくれた。
別に頼んでいないが、一応お礼は言っておこうと思う。


「ありがとう」


ぶっきら棒に言うとわたしは背を向けた。


「おい」


マンションの入口へと入っていこうとしたわたしを、偉そうな声が呼び止める。
振り返って「なによ」と返事をすると、


「拓斗とは関わるな」


理解に苦しむ言葉が飛んできた。
どうしてそんなことを言うのか。

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