一ノ瀬さん家の家庭事情。【完】

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「違う!さっき説明したばっか!ほんっと、お前は物分かり悪いな!」

教科書をメガホンのように丸めて大声で叫んでくる真兄。


はーあ…だから嫌だったんだよ…

「おい!なにボケッとしてんだ!愛には一秒たりとも無駄にできる時間はないんだぞ!」

「…愛ってほんと理解力ないよね…」

あたしの横でスラスラ数学を解いていくにくっきあたしの片割れ。

どうして双子なのにこうも何もかも違うのかな…

そしてあたしがなんでこんなに出来が悪いの??

神様は不公平だ。

「だいたいなんで玲も一緒なの?」

「ここは俺の部屋でもあるんですけど。」

そうなのだ、なんと高校一年生になったあたしたち双子は未だに同じ部屋だ。

この家の間取り的に仕方ないんだけどね。

あたしと玲が同じ部屋、真兄と優兄が同じ部屋、そしてりっちゃんだけが一人部屋。

それは長男の特権かもしれないけど。

あとはお父さんの部屋。


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