続・そして言う、『家族をやめよう』と。 【完結】




ある日の夜。




「んー、まあ、そうだね。」




私は携帯を片手にキッチンで晩御飯を作っていた。




『でも、恵那ちゃん、』




電話の相手は和貴。

仕事終わりの和貴が、暇つぶしに付き合ってくれた。

他愛もない話だけど、少し元気のない和貴が気になる。




がちゃっ




「あ、ゆうちゃん帰ってきた。切るねー。」

『んー、分かった。』

「あ、和貴!」

『ん、なに?』

「…いや、何でもないよ。ありがと。おやすみ。」

『はーい、おやすみ。』




電話の切れた携帯の液晶をじっと見る。

……やっぱり元気ないよね。

まあ、仕方ない、か。




「(…麗、いないもんな…)」




私は重い息を吐いた。

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