突然飛ばされた異世界。彼に似たあなたに出会った。優しくしないで。そんなに優しくされたら私は期待してしまう。




あなたは言った。



「俺はこの国を守らなければいけない」と。



真っ直ぐな目で何かを覚悟したかのように言っていたけれど、

少し寂しそうだった。



私はあなた《彼》が大好きだ。



顔も、声も、その寂しそうな目も…。



私がこの世界に来た意図はいまだにわからないけれど、

彼を最後まで支えたいと思った。



好きになっちゃいけない人。



でも、今は……今だけは側にいたい。