依存の国の狂い姫

作者ありす

 ''入口''はあっても''出口''は無いよ?君を帰すはずないでしょ。-ようこそ、不思議に狂レタ依存の国へ愛姫(ありす)-











「やっと堕ちた。君はもう戻れない。」












私は陥れられた。




この計算高い''狂愛''という偏愛に。






「蜘蛛の糸で捕まえて、縄で縛って、手に錠を、足に枷を。鳥籠に大事に閉じ込めておきたい」







彼は私に依存し、私は計略に溺れた。




狂った愛は私を縛り付ける。







それが心地いいと感じたとき、






私はもう戻れない
















「これってあの有名な童話の……っ?!あれ、でも私白兎に会ってないよ?」



















「入口はあっても出口は無いよ。君に絡まる赤い糸は僕が握ってるから、帰してなんかやらないよ?さぁ、後は君が僕に依存するだけ、愛姫