幼なじみⅡ―《完結》―

●君が必要だと思う● /-拓也side-


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「……、お帰り」

鍵を持っていたけど、なんとなくチャイムを押したら巧が出た。
お袋は、今日は出勤らしい。

靴を脱いで、手を洗ってからリビングに入ると、巧がコーヒーを入れてくれていた。

普段、そんな事は滅多にないので、巧を見ると、「何?」と言われてしまった。

それは、こっちのセリフなんだけど。


「遥、どう?」

一言目にそれか、と言った感じで巧がジッと俺を見る。

このセリフは、もう3度目な筈だけど。

「どうって……、さっき電話があったけど」
「なんて?」

「さあ、寝ぼけてたしあまり覚えてない。後で来るんじゃない」

巧がそう言いながらコーヒーを飲む。

「そっか、ちょうど良かった」

そう言ったら、巧が「何」と返してきた。

やっぱり、結論は変わらない訳で。俺は、これからも遥とやっていきたいと思う。

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