幼なじみⅡ―《完結》―

●受験● /-遥side-


「よし!!」

受験当日。朝から、気合いを入れて牛乳を飲んでいる私を巧が見ている。

「やれるだけの事はやった!」
「うん」
「これで落ちても悔いはない!」
「うん」
「……ないのかな……?」
「……うん?」

適当な巧の相槌を聞きながら気合いを入れていたら、お母さんに笑われてしまった。

「何言ってるの。遥、昨日はトンカツ食べたんだから受かるわよ」

当然の様にそう言うお母さんに「でも」と返すと、「大丈夫よ、一応、私学も受験したし、ママの娘なんだから、本番に強いわ!」と返ってくる。


いや……今までお母さんが本番に強いなんて聞いたことなかったけど。

そう思っていたら巧が少し笑う。

何処がツボなのか、サッパリ分からないけど。

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