PURPLE Ⅰ【完】

第2章 /チャラ男

「もしもし あおいくん?」


「なあに しゅりちゃん?」


「離れてほしい……」


「ん~ムリ まだ充電中」


「…………」


腰を後ろからガッツリ抱きしめられ、アオの足の間に挟まれ座る………ホールド状態の私。


「宜しいでしょうか 蒼天さん?」


「何でしょうか 朱織さん?」


「周りの視線が痛いのですが…」


「了解です。すぐに対処します」


周りが一斉に業とらしく目を逸らせる。


――…アオ何かしたな……


「朱織さん、これで大丈夫ですか?」


「はっ…ははっ……」


でも目を逸らせていた時間は短く


あの子なんか口をあんぐりして顎外れそう……


きっとアオの事が好きなんだろう、あの女の子は涙目だし……


死んだ人間が生き返ったような驚きと恐怖が渦巻く教室。


自分の見ている光景が信じられないのか目を擦る人もいる……


「ところで藤崎君?」


「どうしましたか高木さん?」


「自分のクラスへは戻らなくていいの?」


「ん~オレ今日からこのクラス」


っんなワケあるかい!!


いくら自由な学園でも……



って……なんだか隣の席の男の子が急いで荷造りし始め


「…ちょっアオ!いいかげん……」

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