PURPLE Ⅰ【完】

第2章 /*







―― 京悟 side ――









「はい京悟。これが姫の株情報」


画面を向けられ目を通す。


「日本企業だけじゃねえんだな…」


「さすが愛寵する我が姫。中国株から米国株まで手広く確実にでしょ?」


クスッと笑い朱織を愛おしがるロイド


「えらい思いようだなロイ?だが朱織はその辺の女と違う。いくらお前でも要らなくなったからって、やれねえぞ?」


「嫌だな京悟。そんな低俗な感情じゃないよ。
逆に生涯自分のものにならない、その苦悩や愁いこそが、マゾヒズムを刺激してくれる。
ねぇ京悟?常々サドだと自覚していた自分が、姫という客体にだけマゾになるなんて……これこそ宇宙の神秘だと思わないかい?」

















「……………さあな?」




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