PURPLE Ⅰ【完】

話に付き合いきれねえ。


ロイがSだろうかMだろうか、オレには関係ねえ。


素っ気ない返事も気にしていないロイが『あ~姫に会いたい。会って冷たくされたい!』と変態道を極めた発言を呟く。


ロイをここまでさせた女。


人気のあるモデルだけあって、顔もスタイルも申し分ねえ。


頭の回転もいい。


会長の孫といっても、その辺の令嬢より分をわきまえていて従順だ。









それに……


時折みせる孤影。


触れると色のない瞳にうっすらと赤みがさし、愛おしい笑顔を向ける。


あれはオレのもんだ。


飼い主はオレ一人で十分だ。


誰かと共有するつもりはねえ。


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