PURPLE Ⅰ【完】

第3章 /Caduceus Ⅳ  賭け

「賭けをしませんか?」


ダーツを投げ、ロイが振りかえり誘ってきた。


「賭け?」


あまり好きな言葉ではない。


私の業(ごう)を押す、鍵となる言葉だから。


「はい。勝者の命令を一つ聞く。いたってシンプルな賭けでしょ?」


ロイは賭けごと好きなのかギラリ瞳が光ったように見え『もちろん姫にはハンデを』と得意気に言う。


「いらない。18(eighteen)」


カチンときて、宣言し投げたダーツは弧を描き18のゾーンに命中する。


「やはり、わたくしの姫ですね。堪りません食べてしまいたい」


舌鼓するロイに冷ややかな視線を送っていると、『シュウ』とアオが後ろから抱きついてきた。


「オレとも遊んでよ。じゃないと拗ねちゃうよ?」


まずい、アオが拗ねると色々面倒だ。


「アオも一緒にダーツする?賭けダーツだけど」


「賭け?」


「そっ、ロイがね」


『へえ、知らないって怖いよね』とアオが耳元で囁く。


「アオどうする?」


「オレはシュウの応援する」


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