PURPLE Ⅰ【完】

「うおおおーーーー」


男たちの割れんばかりの雄叫びで店が震え、一階の住人たちも階段から覗いていたのか騒いでいる。


「姫の勝利です。参りました」


「ありがとうロイ」


ロイは忠誠を誓う騎士のように片膝を床につき、手にキスをする。


スッと立ちあがると、興奮冷めやらぬ男たちに向かい


「姫の勝利を祝して、今夜はオーナーであるわたくしの奢りです。店中の酒を空っぽにしてください」


狂喜乱舞の騒ぎの中、アオは近づくと祝福の抱擁をしてくれた。


「シュウさすがだよね」


「久しぶりに楽しいゲームだった」


「うん、すごくいい顔していた。オレもなんだかゾクゾクしたよ」


そんなアオも、すごくいい顔で笑っていて


熱狂の渦のなか、落ち着くことの知らない高揚に身を任せていた。


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