PURPLE Ⅰ【完】

この広い空間は玄関?


足元には白い大理石が広がり、中国古美術のお店のように、センスの良い骨董品が飾られている。


活けてあるカサブランカの甘い香りが鼻先をかすめる。


靴を脱ぐことなく進む広い廊下。


ドアマンの彼が正面の扉をノックし


「若、姐さんをお連れしました」


ねえさん?


「入れ」


京悟さんの声が聞こえ、最後の扉の中へと足を進めた。


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