PURPLE Ⅰ【完】

第1章 /*








―― 京悟 side ――









「はぁ~バカみたいにニコニコしすぎて疲れたぁ~~
ゆぅーりぃー タバコちょうだい」


『のばして呼ぶな』と、由利から睨みつけられながらも、平然とタバコをくわえドカリとソファーに座り込む右京。


「ああ、たしかに今日のお前は、久しぶりいい人全開で気持ち悪かったな」


「でもさぁ、いい人キャラ便利だから止められないんだよねぇー。由利みたく顔面で人殺しできる顔だったらいいけどさ」


掛けていたメガネをテーブルに投げ、緩くウェーブがかかった髪を後ろに流す。


とたんに甘くて端整な顔立ちがあらわれる右京に、由利が『もう一回言ってみろ!』とタバコをふかしながら睨みつける。


それでも右京は平然と


「あーでもやっぱり今日はやり過ぎた。だれか虐めないと気が済まない」


携帯を取り出すと今日の奴隷を選び出す。


「ところで右京。例の件どうだ?」


「あーあれ? 99.98%血縁関係があるって報告があった」


「そうか…あんま似てねえから怪しいと思ったが……」


「んー納得いかないなら、しゅーちゃんの血液か口腔内細胞で、もう一度鑑定だしてもいいけど?
あれじゃない?あっちが父親の遺伝子がより強く出ただけじゃないの?詳しい知識はないけどね」

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