PURPLE Ⅰ【完】

第2章 /嫁姑バトル!?

突如、運転席と後部座席間の仕切りが下ろされ到着に気がつく。


ドアを開けてくれたのはドアマン由利ではなく


「いらっしゃい しゅーちゃん」


京悟さんの弟、右京さんで……


「どうされたんですか?」


「どうって…迎えにきたんだよ」


『ありがとうございます』と言いつつ車を降りる。


「いえいえ。ボクもしゅーちゃんに聞きたい事あったんだ」


可愛い顔でニコニコする右京さんは、やはり京悟さんと同じ歳にはみえない……


「聞きたい事ですか?」


なんだか気になり聞いてみる。


「そう。あのインテリア気に入ってくれた?」


「あのマンション…右京さんが?」


「そうなんだ。実は家具を選んだのもボクなんだ。でも寝室だけはロイに譲ったけどねっ」


……いたよ…元凶が目の前に…


「ははっ…すごく素敵でした…」


ここは日本人らしく笑ってごまかせ。


『よかった』と安堵する右京さん、その間も由利さんは黙々とセキュリティーを解除していて


「右京さん…ロイは一之瀬組の人なんでか?」


以前から気になっていた疑問を訊ねる。


「えぇぇーーーしゅーちゃんあの変態を好きになったの?」


「ぜったい違いますから!!」


大声を出しすぎて肩で息する私を無視し


「よかったぁ~……まぁ兄さんに比べたら可愛い変態だけど……」


……いま聞き逃しちゃいけないコメントだったような……

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