あいつとバトル!【完】

第3話 本当の友達

それから、葉奈と小春からの嫌がらせは続いた。

教室のみんなも、今までの鬱憤からか、二人に加勢した。


ある日の事だった。

トイレから帰って来た私が、教室に行くと、シーンとしている。

「えっ……みんな、どこに行ったの?」

教室に誰もいない。

次の科目は、移動教室の可能性もあるけれど、黒板にも何も書かれていない。


そして、廊下で人の気配を感じた。

「村田?」

そこに立っていたのは、井原だった。

「何してるんだ?」

「何も。」

まさかボッチになってるなんて、こいつには知られたくない。

「次は、化学室で授業だと聞いたぞ。」

「あっ、そう。でもサボるからいいや。」

私は、井原の側を通り抜けて、教室を出た。


「おい。」

井原が、私の腕を掴む。

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