あいつとバトル!【完】

第4話 ぬくもり

それからあいつは、事ある事に同じ事を言ってきた。

「そろそろ、謝ったらどうだ?」

「しないって、言ってるでしょう。」

一人で廊下を歩いている時も、一人で帰ろうとしている時にも、井坂はそんな事を言う。


「いいか。理事長がなぜ、俺をおまえの担任に呼んだか、分かっているのか。」

「知らない。」

少し前だったら、”どうして?”って聞くんだろうけど、今はあいつに関わりたくないからいい。

「なあ。」

急に、井坂が私の腕を掴んだ。

「早くしないと、本当に手遅れになるぞ。」

「離して。私は、あと数か月を無事に終えれば、それでいいんだから。」


そうよ。

卒業までなんとかなればいい。


「……仲直りする気は、ないのか。」

「あんな事されて、仲良くなる気になんて、ならないわよ。」

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