お女ヤン!!2【完】

★2 /おかしな小学生








5月。




この時期から本格的に花は咲き始める。






「美春、そこに活けたらバランスが悪いわ」


「ほんとだ。じゃあこっちかな」




お母さんの忠告は的確で、アドバイス通りにすると活けた花はバランスよく器に収まった。



着物のすそを少し直す。



華道家元、昔からあたしの活け花の先生はお母さん。


物心ついたときには花の種類を覚えさせられた。着物の着付けと一緒に。



完成した活けた花を見てお母さんは満足そうに笑った後、首を傾げた。





「うん、うまくなった。でも何か冷たいわね」


「もう少し明るいほうがいい?」


「そういうのじゃないのよね、色って訳じゃ・・・」




じゃあどこを直せばいい?



あたしにとったらもう、手を加える所なんてないんだけど。



お母さんの厳しい目がほころびを探している。




厳しいのは目だけじゃなくて、礼儀作法も中々。


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