お女ヤン!!2【完】

★2 /お節介







あれは夢だったのかな?



いや、今度は夢じゃない。




今回はそう確信できる。




昨日、言い間違いという必殺技を出したおかしな子が今、同じ教室にいる。



自分の席から綾瀬ミホがいる場所を見てみた。




相変わらずその周りには人が集まってきてる。




背筋をピンと伸ばしてる。人に埋もれてもその立ち姿は、綾瀬ミホだって分かる。




綺麗な黒髪を翻して、上品に口元をカーブさせて可愛らしく笑ってる。






女優並みじゃないのよ。

演技もお上手で。




あたしがあまりに見つめすぎたせいか、綾瀬ミホがあたしを気にしてたのか――――学校で初めて目線が合った。






にっこり笑いかける綾瀬ミホは、いつもよりちょっと儚げ。




心配してんのね、きっと。あたしが昨日の事をバラさないのか。




‘大丈夫’



そうやって声に出さずに呟いたら納得したみたい。ゆっくりあたしから視線をそらした。




周りの子もあたしの事も気にかけなきゃなんないなんて。



あんたちょっと大変よね。




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