お女ヤン!!2【完】

★2 /ついていけない社交界






――――6月。



心にも雨が降ってきそうな梅雨の季節。



昔から6月って何かとうまくいかない。






「なあ、俺も行かなくて大丈夫か?」




お兄ちゃんが徹夜明けの眠たそうな顔をこすって、車に乗り込むあたしを心配してくれた。



優しいんだから。


綺麗に結った髪が乗るときに崩れないように、いつもより体を低くして車に乗り込む。



大丈夫だから。





確かに今日の家からの代表はあたし1人だけど、ただ招待されてるだけだし。



お父さんもお母さんもお兄ちゃんも忙しいなら仕方がない。



白と藤色が混ざった着物を着つけていたら、あっという間に出発する時間になった。



あんまり乗り気じゃないけど・・・・仕方ないわ。




まだ心配そうに外に立ってるお兄ちゃんに笑ってみせる。



こんな時さえ、離れたら寂しい。



やっぱりあたし最高におかしいかな。




実のお兄ちゃんにこんな事思うなんて。




「行ってきます」


「なんかあったら電話しろよ」


「大丈夫よ」




お兄ちゃんは車が見えなくなるまで、心配そうに外に立っていた





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