お女ヤン!!2【完】

★2 /そんなバナナ








あたしが起きたとき、もう美春は居なかった。





修右さんが車で朝早く迎えに来たみたいで、あたしが眠ってる間に帰ってしまったらしい。




そんな内容の書き置きがテーブルの上に。綺麗でシンプルな字が白い紙に綴ってある。




きっとあれだけ泣いたから、ちょっと気まずいんだと思う。




あたしの前で普段、あんな風に弱いとこなんか絶対見せないし。





・・・・でも


「嬉しかったなー」




びっくりもしたけど。




おせっかいかもしれないけど、美春の力になれたらいいのに。いつも助けてもらってるんだから。



あたしだって、やるときゃやるし。頼られるのって本当はこんなに嬉しいんだ。






「ぐふふふふふふふ」




あら嫌だ、1人で笑っちゃったわよ。ニヤケちゃったわよ。はしたない。




とりあえずもう起きなきゃ。




もそもそ布団から出て寝ぼけたままゴソゴソ着替えてたら―――――ドンドンドン。部屋のドアが叩かれた。


同時に携帯も鳴る。






「なっ、なんだ?」


「ミホちゃん。起きてるかー?」


「あ、起きてます起きてます起きてるよ!」




与四郎さんがわざわざお起こしに来てくれたみたい。扉の外から爽やかな声が聞こえる。




さ、さすが気づかいの男!!




「もう朝メシ出来てるから早く来た方がいいぞ。凪に全部食われっから」




それは大変だ!あのお猿、人間様の食事にも手をのばしやがって!




「すぐ!すぐ行きます!あたしのご飯確保しといて!!」


「確保ってか・・・」


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