お女ヤン!!2【完】

★2 /チャームポイント





いつも南校に行く時には、与四郎さんやスキンヘッドのおハゲさんが車で来てくれる。




凪もたまーにそれに乗ってきたりする。



最近ではひなた君も加わって、あたしの隣に必ず座るから可愛くてしょうがない。



それをあのお猿がからかって与四郎さん達が笑って。



そんな南校までのドライブ。




けど、今日のお迎えはその4人じゃなかった。








――「あ、あれ?何でいるの」




め、めずらしい人が誰も来ない公園の隅で、夏から移り変わった赤やら黄色やらの葉をカサカサ踏み歩いてる。




赤でも黄色でもない藍色の髪の毛が凄く映えている。




「俺じゃ不服だってか~。せっかくお嬢様をさらいに来てやったのによ~」



思ってもないくせに。




葵くんがネクタイを緩めながら、あたしにヘルメットを手渡した。



葵くんの後ろには落ち葉を下敷きにしてドンとかまえた大きなバイク。




ま・・・・まさか。




「バイクで行くの?」


「しゃあねえじゃねえの。今手が空いてんの俺しかいなかったんだよ」




ほっぺた膨らまさないでください。



そんな顔しても色気がドバドバ溢れ出してるから不思議だ。




赤い落ち葉を一枚とってくるくる回してる葵くん。


いったいその顔でどれだけの乙女を泣かせてきたんだろう。





「ねえ葵くん」


「何だ?俺と愛の逃避行してえってか?ガンダーラ行くか?駅裏のラブホなんだけどよ、俺割引券持ってんだよね~。仕方ねーから風呂も一緒に入るサービスもつけてやろうか?泡風呂でイチャイチャするコースは人気だぞ」



ホストかお前は。



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