お女ヤン!!2【完】

★2 /くろい迷路







『ギョエッエッエー』




真っ赤な翼をバサバサ広げてドリアンが俺の肩の上で憤慨しながら鳴いている。






「分かってるよ。俺も何か苦手だよ」





うん。何でだろうね。




すとん、と素直に受け止められない。あの父さんの秘書を。




申し分ないぐらい顔も頭もいい、あの男。



ミホのやつ凄い懐いてたよな。



あれはマジで、心の奥底から信頼してる顔だった。



顔をほころばせて。まるで昔からの友人に接するように。





「うーん、お前も気にくわないんだろ?」



飼い主とペットってやっぱ似るんだな。




座っていた体制から、仰向けに寝転がった俺の膝の上に移動したドリアンがギョロギョロ。今にも飛び出てきそうな丸い目を見開く。




同意の意味だと思う、『ギョエ』つまりは、イエスの意味の鳴き声を発した。




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