お女ヤン!!8【完】

★8 /共同者の秘密事項




時刻は深夜と朝の境目。4時半ばを通り越している。


目がとろんとして……ううん、つまりは眠いたい。俺この時間帯って1番苦手なんだよな。





「よく、あの中古車でこの屋敷までこれましたね」

「それはショウジ・デラックスをバカにしてんのか?長距離だろうが短距離だろうが、俺のショウジ・デラックスは何者にも屈しないでゴールテープを切れるよ。帰りのガソリン代はないけどな」

「そちらは私が出しましょう。ひとまずは、お疲れ様です庄司様」




かしこまって一礼を繰り出した綾瀬の秘書は、この時間帯にも関わらずスーツに身を包んでいた。つっても下だけだけど。


上はワイシャツ1枚で、いつもと比べたら断然ラフだ。




俺は樫材の椅子に座り、目の前のテーブル上に出された紅茶を見つめてから自分の格好を見直してみる…あ、やっべ穴開いてるー。



これ、ヤスからかっぱらってきた服なんだけどな。ま、いいかヤスだし。




「で、ミホの様子はどう?」




出された紅茶に口をつける。しかし肩が凝った。


コイツとミホがいるこの屋敷までの長距離運転って軽く拷問だ。ま、途中までヤスに送ってもらったけど。ヤスって便利だよな。




「今は部屋で寝てます」

「そういった意味じゃないんだけどな。まあ……いいか」





カタン。椅子を引く音がして、俺の向かい席に斉藤が座った。





「庄司様はどうなんですか?」

「コッチは今のところ問題ないよ。親父も今は仕事の合間に動いてるし。堂島っつう刑事も、仕事とは別件として回ってくれてる。アンタは?」

「私も調べてますが動きがつかめておりません。しかし眠そうですね。あちらの件は、もういいんですか?」

「ああ俺のやつ?俺はもう、いつでもいいよ」





俺の準備は整ったからな。


覚悟はできた。





「ひっさしぶりにこんなに頑張ったから、もう俺疲れたわ」

「そうですか」

「オマエだったら、いざっていう時にこんな事にはなんないんだろうけどな」




まあ、これは俺の自業自得か。


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