ナマケモノに夜《完》





これから俺はもう、誰の前でも八重の事を女扱いするだろう。



怪しく思われれば、重度のシスコンとでも言い訳すればいい。




もしも八重が俺を棄てて、結婚したとしても、俺は夜人のままだ。



夜を呼び、夜を連れてどこまでも、兄である自分を殺し続ける。



だけど多分、八重はもう、俺から離れないだろうと確信があった。








そう、俺は。

八重の元”兄”だから、わかるのだ。






《終》




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