ナマケモノに夜《完》

第2話 手にとるように死ね /誰かから見てもワンセットな腐れ縁




3日後。



俺と遠山は部活終わりに、どっちが丸めた軍手を部室の屋根の上に多くのせられるかを競っていた。



俺は彼女から貰ったマフラーを首に巻いていた。あったかくて気持ちがいい。



多分俺は、彼女と付き合ってる間はこのマフラーを宝物にするだろう。



「そろそろ帰ろうぜ、めーちゃん。寒くなってきちゃった」

「じゃあ、この勝負は俺の勝ちだな」



隣で「さみー、さみー」足踏みで寒さを紛らわせている遠山にそう言えば、遠山は「えー」不満の声をあげた。



なんでだよ。俺の方が軍手めっちゃ投げたろ。



大体、どうしてこんな事をしているのか。しかも、部活終わりだと言うのに。それは遠山が急に言い出したからである。



全くこの男ときたらいつも、よくわからない遊びを考えだす。


きっと、あの世にいってもこの明るい性格は変わらないだろう。


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