ナマケモノに夜《完》

第2話 手にとるように死ね /dear





《桜吹雪の手紙》






dear親友


メリークリスマス!


つう訳で、めーちゃんの家から帰ってすぐにこの手紙に取りかかってるんだけど、すげー緊張するわ。だって手紙って!うわ~恥ずかしい。きゃっ!


女子ってよくこんなもん、授業中に何回も書けるな。俺ぜったいに無理だわ。



で、俺が何を君に言いたいかというとだね、めーちゃん。俺の家族の事なんだけどさ。オマエが昨日いってたやつ。


長くなるし、もしも嫌な気分になったらすぐにこれ千切って捨ててなかった事にしてくれよ。




さて。
俺、兄ちゃんと妹がいるんだけどさ。



兄妹仲は多分、めちゃめちゃ良くて(一人っ子のめーちゃんは羨ましいだろうな)3人でよく出かけたりするんだけど、最近この2人の関係が怪しいっつうか。


多分だけど、兄ちゃんと八重(これ妹の名前な)って好き同士だと思うんだよ。兄妹愛とかじゃなくて恋人的なね。(血は完璧全員繋がってんだけど)それが最近堪えるっつうかさ。


俺、兄ちゃんも八重も好きだから悩む訳よさすがに。


しかもどっちもマジっつうかさ。本気っぽいんだよ。兄妹だからわかんのよ、「あー、これ多分男女の関係にいつかなるな」って。


それが嫌でさ。きっと家族崩壊するだろうし。かといって2人に何て言っていいかわかんねーし。こういうの、きんしんそうかん(漢字わからん)っていうやつだと思うんだけど。



最近、兄ちゃんと八重の間に入れないんだよね。


あれ、なんなんだろうな。


俺だけはずっと、3人仲良し兄妹でいたいのに、あの2人だけ別世界っつうの?


俺といる間は兄妹なのに、俺がいなくなった途端、今すぐにでもあぶねえ事しそうな雰囲気になんの。



あれ結構くるよー。

兄妹の仲に入れないの。

それが嫌なんだ。

だから、もう死にてえなって思うんだ。



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