『彼女No.99』[完]

彼女No.99&彼氏No.01 /とろとろアイスと恋*鈴

「アイス食べる?」


トイレから戻ってきた光君は無邪気な姿を消し去っていた。



さっきまで光君が好きって言ってたキリンの前で、大地君に見せるような笑みを見せてくれてた。


ポケットに両手を入れたまま私をひらりと交わす。

その度に私をからかう様にふわふわの髪が揺れて、その下で驚くほど天真爛漫な笑みが零れてた。

光君の足が地面に付くことはほとんどなくて、5センチは空に浮いたまま。



光君も楽しんでくれてるんだって思えてうれしくて。


・・・なのに、


「バニラ?ストロベリー?チョコレート?」


甘く低く。
余韻を残す疑問形を私に浴びさせる光君はもう飛び跳ねたりしない。

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