『彼女No.99』[完]

彼女No.99&彼氏No.01 /もっともっともっと*鈴

光君に好きな所を聞かれて、ひとつひとつ丁寧に答えていこうと思ってた。


瞳と声。
髪と肌の色。


そして光君の性格で大好きなところを洩らさず言おうとした私の唇を、光君が塞ぐから言えなくなった。


何も言えなくなった私に落とされる光君の言葉。


それは私の知ってる光君ばかりだったから、


「・・・知ってるよ?」


そう言うしかなかった。


屋上のコンクリートをただ見つめていた光君の顔が持ち上がって、私を捕らえる。
大きなグリーンのガラス玉が零れ落ちそう。

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