『彼女No.99』[完]

彼女No.99&彼氏No.01 /無意識の恐ろしさ・・*光

昼休みの屋上。
もう随分空気が冷たくて、ここで遊ぶのは無理かなって大地と話してる時だった。


「・・・好きですっ」


小さな声が風に流され弧を描く。
俺の口の中にはチョコレートがあった。

それをごくりと飲み込んでも全然甘くない。


「ごめん」


そう言いながら俺の心臓に何かがチクッと突き刺さる。


「いえっ、彼女がいるのわかってたんです」


小さな肩が震えてる。
今にも泣き出しそうな顔。


「ただ伝えたかっただけなので・・・」


俺が小さく頷くと、その子は背を向けて屋上から消えていった。

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