優しい獣・Ⅴ[全完]

「くっそ・・・っ、確かに俺が悪かったかもしんねぇけど、玲人が生徒会辞めさせられたこと言わねぇからだろ?」

「・・・・・・」

「むっかつく。腹立つ。殴りたりねぇ!!」


真夜中。
私の部屋のドアをドンドン叩く音に目覚め、ドアをあければそこには頬や腕を腫らした未来の姿。


「しかもアイツ!今まではひらひらと俺を交わすだけだったのに・・・っ、本気で殴りやがった」


ドカンと腰を落とす先はソファー。
未来が屋敷に戻ってきたという事は、玲人も戻ってきたのかもしれない。


「未来はどれくらい玲人を殴ったの?」


私の質問に未来は少し間をおいて。


「顔は殴ってねぇ・・・けど、体は適当に・・・」


バツの悪そうにそう言葉を落とした。

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