マーメイド・キス【完】

作者藤川 巴

声のない彼女と、その彼女を手放したくない王子様の話。「キスしてもいい?」「(……だめだよ)」「聞こえない」




水の中でなら、この声が彼に届くような気がしていたんだ。


「        」


画像タイトルを入力…



泡の様に消えてしまいそうな君の声を、一つだって逃したりしない。