束縛してあげる【完】番外編はじめました。

3章 /拓也事情

「ねえ、そういえばさ拓也に兄弟とかいるの?」


夕飯を作りながらふとそんな疑問をもった。

いきなりの質問にびっくりする拓也。

そんなに驚かないでよ。


「どうしたの?いきなり」



「いや、そういえば何にも知らないなーと思って」


「やっぱり俺のこと好きなの?」


「あっ、やっぱ何でもないや」


聞いたあたしが馬鹿だったよ。


「うそうそ。初めて千尋が俺のことに興味を持ってくれたんだからそんなチャンス逃すわけないじゃん。」

あたし、獲物じゃないんだから。

ソファに座っていたのに、猛スピードでこちらに来てカウンターに頬杖をつきながらニコニコしている。


「俺には兄貴と姉貴がいるよ。兄貴は家を継いで今は社長だな。」

へー。社長。

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