束縛してあげる【完】番外編はじめました。


ありすぎても困る。


苦笑いをしているあたしをふっと笑い、首筋やいろんなところに唇をあて、真っ赤な花を咲かしてくる。


もう離れられない印をつける。拓也のだって所有印を押される。
大量に付け終わってから見下ろして満面に笑い、横に寝っ転がる。



そして、引き寄せられる。

「ねえ、越してきなよ」

「…どこに?」

「俺ん家」

「遠慮しとく」

「なんで?もう恋人じゃん」

いや、恋人だから一緒に住むという方程式はないから。

「それに、もうここに帰ることもないと思うよ?」

「なんで?」

「そりゃあ、俺が千尋と一晩でも離れるなんて耐えられないから」

その言葉を聞いて、前に孝太に言われたことを思い出した。




…監禁される。






多分、昨日までのあたしなら無理やり気持ちを押し殺して嫌だって思っていたけど、今なら拓也ならいいかなって思ってしまう。




いつの間にこんなにこの人に溺れていたんだろうか。
ペットに気持ちが分かるかも。いや、それはちょっと悲しいな。

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