束縛してあげる【完】番外編はじめました。

4章 /飲み会

「おう!神野ー!」
「千尋ちゃーんって、もしかして彼氏?」

店の近くで篠崎さんと水野さんが手を振る。
…うん、空気を読んでください。


特に水野さん。



その声で、周りにいた人たち全員が顔をこちらに向ける。

「ねえ、あのチャラチャラしてんの誰?」

ちゃ、チャラチャラ…。
まあ、チャラチャラしてるけど。

「篠崎さんと同期の水野さん。」

「ふーん」

面白くなさそうに答える。なんか、また怒ってる?



「はじめまして。今日は俺の千尋をよろしくお願いします」

…今、明らかに俺のを強調したよね。
それに、それ篠崎さんたちに向かって言ってるよね。


「じゃあね」

スルリと手を離し、背を向け歩いていく。

「千尋ちゃん、どうやってあんな彼氏見つけたの?
てか、なんか俺たち嫌われてる?」

「アハハ。
あっ、篠崎さん」

「何?」

「昨日、メールどうもアリガトウゴザイマシタ」

「え?なんか声のトーンと言葉がミスマッチ」

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