城 3 <現在修正中>

エピソード4 箏

 凪はニヤリと笑うと、僕にうち明け話を始めました



 「あの時ーーーー…当時俺はまだ17歳さ…

 ジャパン管轄『コロニー政府』が運営する進学校、高等学園3年になったばかりだったよ
 誕生日はまだだった



 ある月の昼ーーーーー……
 
 シンと静まりかえった誰もいない4階の音楽室で、1人昼寝を決め込んでいた」


 
 「お前そんなことやっていたのか!!」
 僕は呆れました
 


 すると凪は急に酔いの醒めた神妙な顔で頷いた

 「・・・まあね

 俺、進学校のくせに勉強は苦手だったけれど…
 喧嘩とスポーツーーー
 後 『ルックス』だけは昔から負けたことなかったからな


 学園内で怖いものなど無かったんだ

 だらしなくーーー……
 階段状にしつらえられた狭い長椅子の上に寝ころんでいると、誰かが音を立てず静かにこっそりと入ってきた

 『誰だ?』

 自分と同じくサボりか?

 薄目を空けてみると、俺にはすぐに名前がわかった
 それでーー
 漸く昼休みになってた事に気がついた
 ソイツが授業自主的ボイコット…
 サボりなんて有り得ない


 優等生で真面目で
 〜なんだけどな…

 男どもの間では超有名な彼女だったからだ。




 コロニーでの上位企業のオーナーの娘


 ーーー…電脳ジャーナル配信の経済欄でも企業名がクレジットされる位の

 凄い上流家庭の本物のお嬢様だった



 成績は常にトップ

 おまけに折り紙付きの可愛い顔と、抜群のスタイル

 極めつけは彼女が誰にでも優しく親切だった

 それが<ニセモノ>かどうかだなんて〜…
 男だって本当はわかってるよ?

 気がつかない…わかってないふりを”つき合って”してるだけさ
 面倒くさいからな
 『女の嘘』に本当に騙されてる奴も居るはいるが〜
 


 その子は皮肉タップリの俺の目から見てもジョークぐらい真面目で……
 見たこと無いくらいスッゲいい子でさ

 これで男が盛り上がらないはずはない。



 だけど余りにも出来すぎていて…
 流石に誰もちょっかいだせる雰囲気ではなかった
 




 彼女の名前はーーーー『箏(ソウ)』といった
 
 『箏』というのはジャパンの琴のことなんだ


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