Songs -episode 1-

想失


気が付けばもう1月も終わりを迎えたこの日。


外は夕方からの大雪。





2人で遅めの夕食を食べていつもの様に部屋で転がりながら
テレビゲームでの対戦。




前に宣言してくれた様に咲人は今日、私のバイトの送迎をしてくれた。



雪が多い私たちの住む地域。


本当はスパルタに放置とかしてくれないときっとキリがない。

完全に甘ったれてる私が出来上がる。



この人は本当にお世話が大好きなんてレベルを通り越して、
過保護だと思うこの頃。





―――――――――― プルルルルルルル


そんないつもの私たちの日常に鳴り響く着信音。



テーブルの上に放置された私の携帯。

サブディスプレイに表示される発信元。



【ナオくん】の4文字。



その文字を見た私の心臓は大きく跳ね上がり、私の表情は固まる。



あのクリスマスの日以来見た着信。



携帯に登録する時、基本フルネームで登録するけど
【ナオくん】はいつまでも【ナオくん】のままだった。


別れてから何度もフルネームに変更しようとするけど
結局出来なかった。



【加地 直輝】ではなくて【ナオくん】が
私の大好きだったあの笑顔には似合うから。



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