Songs -episode 1-

眩惑

もう日付けが変わる。
そんな時私の携帯を鳴らす人。



………今日は健太みたいだ。



「お前今何してんのー??」

「……んー??しいて言えば酒飲んでテレビ見てる感じー??」


キャバのバイトはいつもより早く終わった。

そして明日は日曜日。

明日は朝から予定がある訳でもない。夕方からのバイトだけ。

こんな日に早く寝てしまうのはもったいないと、バイトの帰りに酒を買って一人で録り溜めてたビデオを見ながら飲み直す。



いつの間にかただただ何もない夜が怖くなくなった。

こうやってぼんやりと一人で過ごす夜が平気になっていた。



「さっみっしー!!ちなみに…何飲んでんの??」

期待を込めた健太の声が耳に伝わる。


「………冷酒。」

きっとこれなら健太の期待に応えられるんだと思う。
嘘付いた訳じゃないけど。



「……オッサンか!!やっぱお前は裏切らねーな!!」

ほら。間違ってなかった。

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