Songs -episode 1-

哀願

次の日の土曜日は昼過ぎから家庭教師。
夕方からは温泉旅館でのコンパニオンのバイト。


キャバの売り上げが落ち込むこの時期、逆に温泉街が賑わう。
知り合いに頼まれて手伝い程度に始めた。
18時頃からコンパニオンをして、終わったらキャバに行く流れがここ最近身に着いた。


貴宏は学校の友達が誕生日会を開いてくれるからって、私が家庭教師のバイトに行くのと同じタイミングで出掛けて行った。




キャバのバイトが終わったのは曜日が日曜に変わった頃。
着替える前に自然と携帯を開く。



着信:1件
留守番メッセージ:1件






ーーー……???????


私の周りで留守電にメッセージを残すのなんて思い当たる限り母親くらい。


真面目を絵に描いた様な母親に夜のバイトの事を言おうもんなら何処かに軟禁されそうだから隠してた。
だから「こんな時間まで何やってんの?!」と怒鳴り散らされたメッセージを想像して溜息を付く。


一瞬考えてから寝てた事にでもしようと覚悟を決めて着信履歴を表示した。



――――――――――――――…………。




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